お客様からよくある質問

リフォームのタイミングは?
リフォームを考えるきっかけとなるのは、次のような場合です。
・年数の経過による建物本体や設備の老朽化
・住まい全体や部屋別の不満の解消
・安心、安全・健康に過ごすための住まいの改善
・家族の年齢、構成の変化
大きく分けると、建物や設備など住まいそのものの老朽化に伴うもの。もうひとつは、そこに住む家族の年齢や構成など生活環境が変化したときです。
リフォーム費用を考える際の、注意点やポイントは?
リフォームには、設備工事費のほかに、古い設備や部材を撤去するための「撤去処分費」がかかってきますので、この費用も 頭に入れておくことが必要です。また見積を依頼する際は、2、3社の業者から出してもらい、相見積で検討するとよいでしょう。見積の形式は業者によりさま ざまですが、「一式」と記入されている項目に関しては、設備の仕様は何か? 取付工事費はいくらなのか? など、きちんと明細をもらうようにします。
よい業者を見極めるための、コツはありますか?
資格を持つ専門スタッフを抱えている業者が望ましいのですが、その中でも、経験がほとんどないペーパー資格者がいる場合 もあります。専門家か、そうでないかを見極めるために、疑問に感じた部分は、すぐに質問してみましょう。きちんと詳しく説明してくれるか、それとも適当に 答えるかで、だいたいわかってきます。また見積を依頼した際に、より明細な見積を出してくるかどうかも、業者選択の大切なポイントです。
リフォームの優先順位は?
リフォームを成功させるコツは、まずその目的をはっきりさせることです。予算には限りがありますから、家族の全員が意見を出し合いながら要望を調整しま す。そして、緊急度、重要度に応じて優先順位を決めていきます。一度にあれもこれもと無理をするより、計画的にすすめていく方が失敗も少なく、費用も節約 することができます。
リフォームでできること、できないこと?
リフォームが制限されたり制約を受ける要因は、建物の工法や構造による違い、建物の敷地や状態、マンション特有の条件や数々の法律の規定などさまざまで す。特に、マンションの場合は自分の自由にできるのは専用部分だけです。マンションの構造体や共用部分のメンテナンス、補修、改修は管理組合が行いますの で、個人が勝手に共用部分に手を入れることはできません。リフォームできるかどうかは、法律の規定など総合的に判断する必要がありますので、専門家の意見 やアドバイスも得ながら慎重にすすめることが大事です。
古い木造住宅、建て替えとリフォームではどちらがいい?
全面改修で新築より高額になる場合や、かなり老朽化が進み、地盤や土台、柱に問題がある場合などは、建て替えをおすすめします。ただし、建て替えとなると取り壊し費、2度の引越し費用や仮住まい費用など、余分に資金が必要です。予算に限りがある場合、急を要する場合はリフォームを。また、建物が敷地ぎりぎりに建っている場合など、建築基準法が建築当時と異なっていると規制を受けて建て替えると今より小さい家屋になるときもリフォームをおすすめします。最近は、家1棟まるごとリフォームできるお得なパック商品もあります。
住みながら工事できますか?
台所・浴室・トイレといった毎日の生活に不可欠な場所を含む大規模なリフォームは、設備の使えない期間や、音、ホコリなどの問題を勘案して、仮住まいをお 勧めすることがあります。建物の種類(マンションか戸建か)、広さ、周辺環境等の条件によっても異なります。また、住みながらの工事は引越しや仮住まいの 費用がかからない反面、建物内での荷物の移動や養生を伴いますので、その分費用もかかり、工事期間も長くなりがちです。
マンションでもリフォームができますか?
マンションの場合、いちばん注意したいのは、『管理規約』や『使用細則』による規制です。自分の所有するマンションな ら、自分の使っている場所やものがすべて自分の所有物のようですが、場所によっては共用部分とみなされ、勝手にリフォームすることはできないことになって います。 たとえば、玄関・窓・サッシ・ベランダなど、原則的にマンションのエクステリアは、防火や避難の性能を併せ持つ共用部分なので、リフォームすることができ ません。しかし、防音や気密効果 のために窓の内側を2重サッシにすることは可能です。 またキッチン・浴室等のリフォームは可能ですが、水回りの位 置を大きく変えることはできません。詳細については、管理会社によって制限が変わってくるため、管理会社に相談して十分チェックをすることが必要です。
リフォームを考えるにあたって、設計者の立場からみた注意点はありますか?
リフォームとひとことでいっても、改修する場所によって工程も費用も大幅に違ってきます。たとえば、増改築などの大規模 なリフォームはもちろん、給湯器などの設備の入れ替えもリフォームですし、クロスの張り替えもリフォームです。自分の家のリフォームがどの程度のものかを しっかりと見極めることが大切です。この時点できちんとリフォームの規模が明確になっていれば、後に業者を選定する時に、どこに依頼するのが適当なのかが おのずとわかってきます。
増改築などの大規模なリフォームの場合、まずはじめに何をするべきでしょうか?
30年以上経過した家ならば、リフォームと建て替えのどちらが適当かを考えることが必要になってきます。あまりに大幅な リフォームだと、かえって経費がかかる場合があります。リフォームか建て替えかを選択するポイントは、「何年くらい、住む予定か?」という点です。後々、 引っ越すことが明らかになっており、5~10年住めればいい場合ならば、リフォームで構いません。が、長年住み続けていきたいと考えている場合は、将来的 なことを考慮して、建て替えした方がよいでしょう。またリフォームを選択する際は、年々耐震性能の基準が厳しくなっていますので、設計者のいる業者に聞い てみる必要があります。
その他、リフォームを考える点で、考慮した方がよいと思うポイントは?
現在、家族に高齢者がいないお宅でも、将来を視野において、高齢者に住みやすい設計を考えることが大切です。特に増改築 の場合は、手すりやバリアフリーはもちろん、エレベータの設置なども考慮しておいた方がよいでしょう。実際、エレベータの設置を目的としたリフォームも増 えてきており、設置費用もひと昔前に比べて、ずいぶん安くなってきています。以前、私が担当したお宅では、エレベータを設置するためのスペースを予め確保し、それまでは納戸として利用できるように設計したケースもあります。